2014
8/08

BOOK

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本へのとびら
岩波少年文庫を語る

著:|出版社:

「絶望を説くな」

我が国が誇る世界の巨匠。
宮崎駿監督による児童文学の紹介
を纏めた本書。

監督が生み出した名作の
原点は、世界中に散らばる
宝石のような数々の児童文学だった。

———-

子供たちに、
「生まれてきてよかった。生きていていい。」
というエールを送る為に児童文学は生まれてきた。
と、監督はおっしゃいます。

そして、何より
「子供に向かって絶望を説くな。」ということ。

監督の作品にそんな理念を感じられるのは、
僕のような長年のジブリファンだけでなく。

はじめて、ジブリ作品を見た方も
監督が描く生き生きとした
子供たち、若者たちを見れば
その理念は、感じられるものだと思います。

監督は、本書で東日本大震災以降の日本を
「風が吹き始めた時代」と書かれています。

その風は、風の谷に吹くさわやかな風ではなく
恐ろしく轟々と吹き抜ける風。
死をはらみ、毒を含む風。
人生を根こそぎにしようという風。

なんとも恐ろしい言葉です。
恐ろしい故に、出来れば吹きすぎるまで無視したいの
ですが、この風は、何十年、いや何百、何千年も
吹き続ける風かも知れません。

だからこそ、色んな作品を読んで、考えて欲しいのです。

だからこそ、色んな作品を見て、感じて欲しいのです。

監督がおっしゃるように、
子供に向かって、未来に向かって、絶望を説かない為に。

———-

僕らの未来には、どんな風が吹いているのだろう。

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