2019
6/18

BOOK

COMMENT:4

人間椅子

著:|出版社:

「ここで、働かせて下さい」

貧しい椅子職人の男は
ひとつ、またひとつ
美しい作品を仕上げる度に
椅子に座る上級国民の
生活を想像しては、陰鬱なため息を吐いた。

ある日、職人の元に
大型の椅子の注文が入る。

その椅子の大きさは、中に空洞でもあるとしたら
一人の人間がすっぽり
入ってしまう程の大きさ。

そして、男は、仕上げた椅子に
夢想した通りの
自分の部屋を作り
持ち主には、絶対内緒のルームシェアを始める。

さて、椅子の行く先はどこへ?
そこで、椅子男が出逢う恋模様の結末は?

———-

先週買った。あなたの椅子。それ大丈夫ですか?・・・

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コメント一覧

コメントが 4件 あります。

  1. 薄気味悪いお話でしたが、いつのまにか怪しげな世界にのめり込んでました。
    以前、テレビドラマで見た覚えがあるのにオチを覚えてなかったのは、途中で寝ちゃったのかも。小説の方がはるかに面白いです。

    手の届かない女性へのこういう歪んだ欲望って、男性なら多少はあるものなのかな?…なんて答えづらい質問は、しない方が良いでしょうか?(….って、もうしちゃってますが(笑))

    ラストはもう、絶句でした!!!
    このオチは、読む人によって受け取り方が変わりそうですね。

    • 毎度、コメントありがとうございます。
      おぉ。もう読んだのですね。
      嬉しいです。

      えぇ何を隠そう。
      僕の場合、歪んだ欲望しかありませんよ。

      ラストは、どうなんでしょうねぇ。
      女性の読者の方が、最後のオチは、色んな事を想像するようですよ。

      • 私のおかしな質問に答えて下さり、ありがとうございます。
        思わず吹き出してしまいましたよ。
        さすがショウタロウさん!

        こういう結末を読者の想像に委ねるタイプのお話、嫌いじゃないです。
        スカッとはしませんが、色々と想像力をかきたてられて楽しいから。

        しばらくは乱歩様漬けの日々になりそうな予感がします。

      • 乱歩漬け。
        とてもいいと思います。
        色褪せない乱歩作品。
        是非、お楽しみ下さい。

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