フランケンシュタイン
「咳をしてもひとり・・・」
科学の力でこの世に生を受けた
醜い怪物。
だが怪物の心は人々と同じく
温もりを求める小さなものだった。
寂しさと恐怖で、満たされた
その心は常に愛を求めた。
それはけっして
手に入らないものだったが・・・
———-
皆さんご存知の頭にデカいボルトよろしく
フンガー、フンガーの彼です。
本作の彼には、悲しいかな
ドラキュラや狼男なんて愉快な仲間はいません。
産み落とされた時代は、
疫病が蔓延していた1700年代のドイツ。
堅牢なドイツ建築は見ものだったでしょうが
醜い怪物が美女を連れて
物見遊山て訳にはいきません。
現代であれば、支援団体が彼を支え
今は子供にも恵まれ・・・アンビリーバボー。
みたいな選択もあったかも知れません。
しかし残念ながら、本作の場合、見つかれば
悪魔として捕らえられ
火炙りにされることでしょう。
人は誰かひとりの温もりを、ひと時でも感じることが
できれば生に未練を感じるんだと思います。
誰からも愛されることのない彼は、
孤独な人生を
ひたすら恨んだのでしょうか・・・
もしくは、手に入らないこそ
人々より愛を渇望し温もりを
求めたのでしょうか・・・
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釈迦は愛するなと説いています。
しかし一度も愛されていない人間が愛を捨てるのは難しい。
監督:ケネス・ブラナー|主演:ロバート・デ・ニーロ
カテゴリ:イギリス|フ|ホラー
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