2019
6/04

MOVIE

COMMENT:2

エスター

公開年:2009年| 製作国:アメリカ

「無邪気な狂気」

雪が静かに積もる孤児院で
少女は、
いつもひとりで、キャンバスに向かっていた。

ある日、孤児院を訪れた
悲しみを抱える夫婦は
その少女の持つ不思議な魅力に
優しい運命を感じた。

そして、辛い過去を持つ少女と
清潔で、キラキラした光のような
生活を共に過ごす事に決めた家族たち。

しかし、美しい生活は束の間・・・

その少女の
キャンバスいっぱいに描く
悪夢によって、家族は奈落に突き落とされる事になる・・・

———-

「恐怖の構造」という話の中で
時に、子供は恐怖の対象になるという
ざっとこんな内容の説があります。

大人は、みんな昔は子供だったから
子供の事はだいたい解る気がしてしまう。

でも、ちょっとした瞬間に
子供は、大人とは地続きではないと
解ってしまう事がある。

その時に、大人は子供に対して
「恐怖」にカテゴリー出来てしまう
違和感を持つらしいのです。
切なさのような不気味さという事もあるかも知れません。

況してや我が子ともなると
解っている感じが更に増している事と
「こうなって欲しい」希望も入り交じり
その「恐怖」は強くなるのでしょう。

あと、
子供が故に、多くの大人は油断してしまうし

「子供が犯人である」と
危険信号を発しても、誰も気づいてくれない
恐怖も生じ、ホラーとしては、やはり子供はいい素材な訳です。

ではでは、本作の見どころである
幸せな日常が、天使のようなあどけない存在に
内側から、ぐちゃぐちゃに壊されていく
「恐怖」

皆様の幸せな日常の合間に、是非ご覧下さいませ。

———-

ラストダンスは、マリーゴールドと

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コメント一覧

コメントが 2件 あります。

  1. この映画、まさに恐怖そのものでしたね。

    苦もなく人を操るサイコパス(じゃないかな?)のエスターと、ジョンの馬鹿さ加減に終始イライラさせられっぱなしでした。

    でも、おぞましいシーンの連続の中で、マックスの愛らしさだけがせめてもの救いでした。
    そしてやっぱり、母は強い!

    • 毎度コメントありがとうございます。

      真相は、なるほど!そうくるか!という感じで
      斬新でしたね。
      あと、キャラクターとしては、サイコパスとジャイアンみたいな人でしたね。

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