ライチ☆光クラブ
「アンドロイドは、電気美少女の夢を見るか?」
そこは、我々の知らない戦後。
昭和ディストピア。
蛍光町。
戦に敗れ、汚れた大人達が作った
灰色の錆びたその町で
9人の子供たちは
光の夢を見る。
その光の夢とは
「ライチ」という名の
機械人間を作り
大人のいない世界をつくる事。
そして、子供たちは完成した
「ライチ」に「愛」と「勇気」
だけが「トモダチ」とインプットし
次に、ある目的を果たそうとする。
その目的とは?
そして、その目的が果たされた時
物語の歯車は、美しく無慈悲に狂い出す。
「ライチ・ラライチ・ララライチ」
———-
子供たちによって作られた
悪ふざけのような危険な秘密結社。
その拠点である廃墟で、行われる。
拷問、肉体破壊。同性愛。
殺人マシーンの開発。
おぉ。
なんてアングラで、背徳的で
エログロナンセンスで
そして、なんて馬鹿馬鹿しい世界観なのだ。
江戸川乱歩、夢野久作など
昭和のインモラルな作風が大好きな
僕としては、とても楽しく見れた作品だ。
そして、子供たちの無垢で、残酷な夢を
叶えるために、動き出したマシーン
「ライチ」は
実は子供たち以上に、幼い存在。
このあたりの展開も
「マシーンが人間の心を持つ」
というロボットSFものでは
定番の展開をしっかり押さえて
くれていて、これもとても嬉しかった。
それでは、その鉄の廃墟で
夜な夜な子供たちが紡ぐ美しい悪夢を
あなたも、是非是非、ご覧になって下さい。
———-
さぁ。ラストダンスを踊ろう・・・廃墟の恋人たち。
監督:内藤 瑛亮|主演:中条あやみ|古川雄輝|野村周平
カテゴリ:SF|ラ|日本
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