2019
10/31

MOVIE

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ライチ☆光クラブ

公開年:2015年| 製作国:日本

「アンドロイドは、電気美少女の夢を見るか?」

そこは、我々の知らない戦後。

昭和ディストピア。
蛍光町。

戦に敗れ、汚れた大人達が作った
灰色の錆びたその町で
9人の子供たちは
光の夢を見る。

その光の夢とは
「ライチ」という名の
機械人間を作り
大人のいない世界をつくる事。

そして、子供たちは完成した
「ライチ」に「愛」と「勇気」
だけが「トモダチ」とインプットし
次に、ある目的を果たそうとする。

その目的とは?

そして、その目的が果たされた時
物語の歯車は、美しく無慈悲に狂い出す。

「ライチ・ラライチ・ララライチ」

———-

子供たちによって作られた
悪ふざけのような危険な秘密結社。

その拠点である廃墟で、行われる。
拷問、肉体破壊。同性愛。
殺人マシーンの開発。

おぉ。
なんてアングラで、背徳的で
エログロナンセンスで
そして、なんて馬鹿馬鹿しい世界観なのだ。

江戸川乱歩、夢野久作など
昭和のインモラルな作風が大好きな
僕としては、とても楽しく見れた作品だ。

そして、子供たちの無垢で、残酷な夢を
叶えるために、動き出したマシーン
「ライチ」は
実は子供たち以上に、幼い存在。

このあたりの展開も
「マシーンが人間の心を持つ」
というロボットSFものでは
定番の展開をしっかり押さえて
くれていて、これもとても嬉しかった。

それでは、その鉄の廃墟で
夜な夜な子供たちが紡ぐ美しい悪夢を
あなたも、是非是非、ご覧になって下さい。

———-

さぁ。ラストダンスを踊ろう・・・廃墟の恋人たち。

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