2019
9/19

BOOK

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R帝国

著:|出版社:

「イケスカナイ本」

朝起きると、国がまた
戦争を始めていた。

人口の半分の人間が
投票を放棄しているとは言え
僕らの国は、歴とした民主主義であって

国民が悩みに悩んだ後
選んだ代表者たちが
全てを決めている。

そうだから
4年に1度位で行われる戦争の誘致も
僕らが望んで起こしているとも言える。

でも、本当のところ
その戦争が、何を目的としているかは
多くの有権者は解らないから

メディアやネットは
朝から晩まで
僕らが、戦う理由を
プロを使って解りやすく上手に
代弁してくれている。

そう。そんな難しい事は、心配しなくても
何でも知ってるAIみたいな早口のプロに任せ

僕たち主権者には、
とにかく働いて
大切な家や子供を守る仕事がある。

さっきも言ったように
「思想」とか言われるものは
僕らが選んだプロに任せればいい。
それが、ベストとまではいかなくてもベターだ。

みんなが認めたプロでもないのに
難しい言葉を語るな。

「対話」より「儀式」だ。
先人達から受けついだ知恵にケチをつけるな。

何が起きても
「考えるな、感じろだw」
それでいい。
それで、なんとか逃げ切ろう。

・・・・だって、僕らの親の世代だって
その前もずっとそうしてきただろ。
教育。差別。貧困。
「チェンジ」なんて、もうウンザリだ。

———-

一冊の本が、世界を変える。
そんな事、この世界で起きるのだろうか?

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