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紙の本を読まなくなっているらしいので、これはチャンスと言わんばかりに
日々の読書活動で感じたことをゆるり、ゆるりと書いていきます。
読書の魅力を、森のような優しさと、時に稲妻のような力強さと、
「しかし何よりも良枝には、父、茂の気持ちが一番気懸りなのでした・・・」
的な事で、当サイトに迷い込んだ皆様にいい本を
紹介したいのでございます。
「僕らはもっと幸せになっていい」
夜回り先生こと水谷修さんと、
「がんばらない」「雪とパイナップル」などの
著書が有名な医師、鎌田實さんの
往復書簡を書籍化。
大きな悲しみ、苦しみ、
でもそれよりもっと大きな優しさで、
先生たちは応えてくれる。
先生たちの言葉に触れ、そして、自分の中の優しさに気付く1冊。
———-
若者が、大人が、ほんとに大変なようだ。
ニート、ワーキングプア、引きこもり、高い自殺率。
家庭内暴力、うつ病、再チャレンジのできない社会。
毎日、繰り返される悲惨なニュースに、希望はどこにあるんだ?
もう世界は、とっくに終わってしまってるんじゃないか?
と、つぶやかずにはいられない。
目に輝きを失くした若者たちが、溢れる夜の街に、
今日も夜回り先生がやってきた。
「今日は遅いから帰ろう。
仕事がないなら相談にのるよ。いつでも連絡して」
そう言って先生は、夜回りを続ける。
イラク、ロシア、フランス、世界中を飛び回り
沢山の問題の支援に携わる鎌田先生は、
医療、教育、雇用に対する日本政府の対応に
危機感と大きな憤りを感じる。
先生たちは語る
「今、この国は全体的に攻撃的になっている。
学校、職場、家庭、すべてがイライラしてしまって
安らぎの場のはずである家庭にさえも、
逃げ場がなくなってしまって沢山の人たちが悲鳴を上げている」
でも、夜回り、世界回りを続ける先生たちは教えてくれる。
「未来である若者たちに、優しさは残ってる。
僕たちの話に耳を傾けて、涙してくれる。
大丈夫、みんなで優しい社会をつくろう」
若い人、大人、お年寄り、弱い人も障害がある人も
物質的なものだけじゃなく、お互いが頼って生きていける
優しい社会を作るにはどうしたらいいか?
先生たちは、本気で考え、本気で伝えてくれる。
本書は、そんな先生たちの日々の活動と、考えを知ることが出来る
希望の書。
———-
僕らは、手を止めて、誰かの話を聞かなければ、ならない時がある。
それは、今かも知れない。
著者:水谷修|鎌田實
カテゴリ:エッセイ|カ|ミ|メンタルヘルス
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