苦役列車
「泥の青春」
こいつは
不潔で、陰気で、性悪で、中卒で、
日雇いで、激安の家賃も滞納していて
知人、友人なんか一人もいなくて
もちろん恋人なんかこれからも、ずっと居やしなくて
我が国の国内総生産が世界2位になろうと
憲法9条を守り、非戦を貫こうと
政治家が天罰だと抜かした大地震で
夢のエネルギーが爆発し
立ち入り禁止区域ができようと
こいつには、関係なかった。
それでも、この物語では
何人かの善人が
こいつに、何かを与えようと
近づきそして、大急ぎで離れていった。
そんな本当にどうしようもないクズが
辿り着き掴んだものは、どんなものだった?
———-
本作のような青いロクデナシを
愛すべき、どこか愛おしい
なんて余裕をかましていた時代は
もうとうに終わってしまったのかも知れません。
国や大企業が行った
度重なるリストラクチャリングによって
僕たちの
精神構造まで、効率化、合理化されてしまい
メリットがないものは
すべてデメリットとして
異物として「排除します!」とつぶやかれ。
そして、つぶやいた、書き込んだ当人たちは
今度こそは自分の番ではないかと怯えている。
そんな誰も頼んじゃいない
権力が、ないもの同士の
監視体制が益々強まる昨今
僕らは、他人の生き方を愛おしく感じ
互いに寛容さを育てていく事は出来るでしょうか?
———-
受け止めろ 孤独ってやつを
吹き飛ばせ そのムナシサってやつを
監督:山下敦弘|主演:前田敦子|森山未來|高良健吾
カテゴリ:ク|ヒューマンドラマ|日本
他の記事は以下からもご覧頂けます:
フクロウの地下倶楽部|地下の映画倶楽部|地下の読書倶楽部|
その他テキスト
こんな記事もあります。※「地下の映画倶楽部」の記事をランダムに 7 件表示中
コメント一覧
コメントはまだありません。