2019
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MOVIE

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フューリー

公開年:2014年| 製作国:アメリカ

「使命」

俺たちは、血とガソリンの入り混じった
狭い鉄の箱に身を潜めながら
いつもその男の言葉を待った。

男の言葉には「多分」「かも知れない」
なんてものは存在しない。

あるのは「絶対」
これだけ。

俺たちにとって
その男は、頼れる上官であり、父親であり
そして、死神だった。

腐った泥と
敵と味方の死体の上で
悪魔になった俺たちは
今日もその男の言葉を聞いていた。

———-

如何にして
人間は兵士になっていくのでしょうか?

一つは、僕らの愛する仮面の特撮ヒーローよろしく
戦いを勧善懲悪の設定で
敵軍に立ち向かって行くプロセスは
当然あるかと思います。

しかし、いざ敵地に踏み込み
休む間もなく、死屍累々のありさまの
終わりなき旅を続ける中で
僕らは悪を前に変身ポーズを取り続ける事は
できないでしょう。

詰まり、単純に「馴れる」のです。

多分、意外と簡単に馴れるのです。
きっと数パーセントの特殊な人の能力みたいな
ものではなく。

起きて仕事をして
帰ってきて家族と食事をして
休みの日は
子供と仮面ライダーを見る。

そんな、日常の中で
してはいけない事、しようとも思わない事を
戦場という時間軸では承認されてしまう。

その軸を切り替えてしまうのは
人間としては案外容易なのかも知れません。

本作は、僕らの日常とは大きく違う景色を
見た兵士の話。
さて、僕らがこの景色を
見ることになれば、どんな思いで明日を待つのでしょう?

———-

強い人間は、自分の運命を嘆かない・・・

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