我が闘争 若き日のアドルフ・ヒトラー
「誰も僕を愛してくれない・・・」
虚ろながら、鋭い眼差しを持った青年は
芸術への道を志していた。
持ち金はなく貧しい生活を送っていたが
パンのために働く仕事を嫌い
遂には、ホームレスを支援する宿をねぐらにする。
そこでも、若さゆえ弱さゆえの虚栄心が強く
何の根拠もない論説を大声で述べては
同居人からは嫌われていった。
そんな仮の住まいのどん底の生活を続ける
唯一の理由であった
美術アカデミーの受験は不合格になり
彼は今度こそすべてを失い挫折する。
そして、自殺を試みた彼を救ったのは
皮肉にもユダヤの詩人だった・・・
詩人の言葉に触れ、冷たい体温を取り戻した青年は
自分を受け入れず、認めてくれない世界を
作り変えようとする。
———-
常々思っておりますが、愛情なんてものだけが
人を満たす訳ではないのでしょう。
しかし、幼少期に詰まり、最初の段階で
「愛されているの・・・?」←これに躓くと、やっぱりツライ。
親や大人からの「あなたがいるだけで、私は幸せだよ」
この承認がやはり、誰にも必要なのでしょう。
この承認が極端に得られない場合は
その後、他の人々への関心の持ち方が解らなくなる。
そうなると、益々他人は自分を認めてくれない。この負の連鎖です。
昨今、便利なコンテンツは溢れ
コミュニケーションツールは今後も更に進化
数を増やしていき
空間を共にせずとも承認欲求を満たす手段は
もっともっとトレンドになっていくでしょう。
しかし、人類が経験したことのないような過渡期に
世代問わず陥っているこの言葉や感性の
貧弱さは、なんなのでしょう?
僕たちは、こんなに最速で言葉を発して
いるはずなのに
こんなにも多い声に、耳を傾けているはずなのに
僕らの言葉や思いは、誰にも届いていないような気がする・・・。
さて、あなたが一番聞いて欲しかった言葉は
なんですか?
———-
あなたの言葉が、誰かの思いになりますように。
監督:ウルス・オーダーマット|主演:トム・シリング
カテゴリ:ドイツ|ワ|歴史
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