トゥモロー・ワールド
「もう、ぺんぺん草も生えない・・・」
コウノトリが人類に愛想を尽かしてから約20年。
世界は、絶望を絶望で贅沢にはさみました。
と言わんばかりに、混沌と化し
恐怖に支配され、殺し合いを続けていた。
そんな崩れ行く地上で、
若い女は、遂に子供を宿す。
子供は、人類の再生の希望となるのか?
そして、人類は
真っ暗な荒んだ世界から子供を守れるのか?
———-
なんと、まぁ絶望的な未来でしょうか。
ネコ型ロボットが、
空を自由に飛べる道具を貸してくれる。
あのキラキラした未来はどこにいったのでしょう?
本作の見どころは、なんと言っても
暗い世界を際立たせる小道具の多さです。
まず、政府が正式に配布している安楽死薬。
このあの世へのパスポートは、あらゆるところで
絶賛、売り出し中なのです。
街中を走るバスに広告や勿論TVCM。
それらが、この薬の素晴らしさを歌っているのです。
そして、死体を燃やして暖をとる人々。
陰鬱で、不衛生な都市の細かい描写。
地獄で決起する、難民たち。
そんな、生々しい映像が、
見ている者に現実世界で
起きている問題を鮮明に思い出させ
痛い程に、突き付けてきます。
本作を鑑賞するには、
多少覚悟がいるかも知れません。
それは、本作が与えるメッセージが、
誰も無視できない問題だからです。
是非、覚悟してご覧くださいませ。
———-
天国も地獄も、飽和状態。
監督:アルフォンソ・キュアロン|主演:クライヴ・オーウェン
カテゴリ:SF|イギリス|ト
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