はじまりへの旅
「生きる力」
「人民の精神と力を失わせる
この物質至上主義を断固拒否する!」
そう固く誓い合った
若く美しい夫婦は
森の奥深くで、6人の子供を育てる。
それから、10年の時が流れ
子供たちは、理知的かつ力強く成長した。
しかし、母はこの世から去っていった。
残された父は、子供たちに
愛しい人が去っても我々の生活、哲学は続くと
唱える。
そして、7人の家族は深い協議の結果。
母の葬儀に招かれざる客として
参加する為に、大移動を開始する。
さて、森の外の世界は子供たちの目に
どう映ったのか?
———-
本作のようなコミュニティーは
実際、我が国にも、あるみたいですね。
親が子供を
普通の学校には行かせず
独自の共同体の中で、教育などを
済ませちゃう。
まぁ当然、そんな共同体に対しては
賛否両論あるでしょうが。
いわゆる普通の学校に行って受ける教育は、権利で
あって義務ではないのです。
問題は、子供自身がそれを望むか?です。
そして
本作の子供たちも
森の奥での暮らしと
世間の暮らしのズレを大きく目の当たりにし
それは、まぁ色んなショックを受ける訳です。
「父さん、何故、みんなあんなに太っているの?
そして、そのあと、ムキムキになって結果にコミット!とか言っているの?」
「父さん、何故、みんな
匿名で安全な場所から伝わらない言葉で攻撃するばかりで
目の前にいる人に
厳密な言葉で思いを伝えようとしないの?」
「父さんは、やっぱり嘘つきだった!ラピュタ以外にも文明はあったんだ!」
子供たちの言葉を受け
父の揺れる思いは
映画を見ている我々に切実な問題を訴えてきます。
限られた世界で養われる人間の生きる力と
大量消費社会の限界、そこに生きる人々の倦怠感。
我々は、どんな未来を子孫にそして、自らに残すべきだろう?
そんな今こそ考えるべき問題を
クスッと笑えて、そして切ない家族の話に
散りばめた傑作。
是非、皆様もご鑑賞下さいませ。
———-
言葉はハンマーのようなものだ。
組立にも使えるし、壊すのにも使える。
監督:マット・ロス|主演:ヴィゴ・モーテンセン
カテゴリ:アメリカ|コメディ|ハ|ヒューマンドラマ
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