2015
3/29

MOVIE

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戦場のピアニスト

公開年:2002年| 製作国:フランス

「命の旋律」

選民思想が生み出した
忌まわしき記憶。
ワルシャワゲットー。

ある日、彼らは
一目でユダヤ人と解るように
粗末な布に書かれたダビデの紋章を巻く事を
義務付けられ
立ち入る場所を制限された。

彼らの財産は、他人に没収され
居住地を指定された。
そして、そこは壁で覆われた。

人間の文明的な暮らしとは、程遠い。
壁の中の世界。

鉤十字の腕章をつけた兵士は、
子供が、小さな生き物を潰すように
ユダヤの血を流した。

天才ピアニストである彼も
ユダヤの血を受け継いだ者としては
例外ではなかった。

彼が奏でるショパンの旋律は
聴くものに、静寂と平安を与えてくれる。

今はもう、涙も流れなくなった瓦礫の地。

かつては、人々の生活と幸せが溢れた場所で
ピアニストは、どんな旋律を奏でるのか。

———-

第二次世界大戦時、
ユダヤ人のホロコーストの犠牲者総数は、
510万~580万人と記録されています。

その内、本作の舞台である
ポーランドでの
犠牲者は300万人。

そして、ワルシャワゲットーでは、1940年に
45万のユダヤ人が強制的に居住させられ
1945年にソ連軍が進軍、到着するまでに
ワルシャワ市内で生存していたユダヤ人は
わずか、200人だったそうです

ある学者は、言います。
ドイツ政府は、
ユダヤ人と戦争をしていた訳ではない。

あくまで、戦争は、国益を目的とした
外交の手段である。

ナチスは、ユダヤ人と交渉する気はなく。
文字通り無き者にする気だったのです。

貧しさと、不安から生まれた
強力なカリスマが、考え出した思想は、
特定の人種を本気で、地上から抹殺しようと考えたのです。

目を覆いたくなる暴力と
無数の亡骸が、出てくる映画を
我々が見なければならない理由とは
なんでしょうか?

それは、あの戦争から生き残った人々から
命を繋がれた。
僕らの使命だからかも知れません。

———-

誰もいなくなった廃墟で、
流れたバラード。

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