誰もいなくなった楽園。
またガキの頃の話です。
動物、虫を飼うのが大好きなボウズでした。
ネコ、ハムスター、カメ、カニ、ヤドカリ
金魚、熱帯魚、カブトムシ、コオロギ、鈴虫、
かたつむり、ざっとこんな感じです。
時期がかぶっていたものたちも多く。
我が家のリビングは、ちょっとしたペットショップのようでした。
未だにそうですが、管理されることを極端に嫌うくせに
他を閉じ込めて管理する事が、大好き。
勝手な独裁者のような私。
それは、さて置き。
中でもハマったのは、コオロギ。
ゴキブリの仲間らしい。奴ら。
確かに、似てます。
が、僕は、子供の頃からゴキブリは大嫌いです。
しかしコオロギは、大好きだったのです。
これは、自分のことながら不思議な感覚です。
秋になると、「やったー!コオロギの季節だ!」
と近所の公園にいそいそと、
奴らを捕獲しにいった事を覚えております。
ボウズにとって、秋は食欲でもなく、読書でもなく
コオロギの秋でした。
秋の夜長に、室内コオロギの鳴き声を聞く。これが、秋でした。
ボウズのコオロギは、冬を越せません。
秋の終わりになると、天敵もいない環境で食料をふんだんに与えても
ボウズの小さな民たちは、寿命ではなく争い始め。
遂には共食いをし、全滅してしまいます。
そして、虫かごの世界は、
大きな戦争のあとのように静まり返ってしまうのです。
ボウズは、なんとも言えない悲しさに包まれながら
誰もいなくなった虫かごを片付けます。
でも、他の動物たちの世話に追われ。すっかり悲しみを忘れて
来年も今度こそ!といや・・・同じ道を辿るであろうコオロギたちを
もう一度見る為に、再度、楽園を作るのでした。
きっと神様も同じ気持ちなのでは・・・と思った。
真夏の風が少しある日。
———-
明日は、カニ編やります。
よろしくお願いしま~す。
カテゴリ:雑文
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