2014
8/15

MOVIE

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シンドラーのリスト

公開年:1993年| 製作国:アメリカ

「鉤十字を付けたモーセ」

ナチスのバッジを付けたドイツ人実業家は、
この戦争に乗じて一財産を作る為
工場を買い取り、賃金の安いユダヤ人を大量に雇い
事業を展開させていく。

そして、戦争が進む中、ナチスはユダヤ人を殺戮していく。

実業家は、当初ユダヤ人を安い駒としか見ていなかったが、
時間が経つにつれ、彼は、人々を家族として受け入れていく。

彼は、自分の右腕である有能なユダヤ人会計士の提案で
あるリストを作成する。

それは、全人類が忘れてはいけない命のリストだった。

———-

15年ほど前、新聞の記事で、
シンドラー夫人の告白といったような内容の記事を
読んだ記憶があります。

随分、前なので詳細は定かではありませんが

内容は、シンドラー氏は、本作で描かれているように
ユダヤ人を救うつもりで雇い続けていた訳ではない。

氏はあくまで、経済的な理由、つまり安い賃金で
雇えるユダヤ人を使い利益を上げていた。

それがユダヤ人を雇い続けた理由である。

といったものでした。

その件については、本作でも触れており
本作の場合、当初の目的は人件費削減であったが、
氏が善意に目覚め
ナチスの恐ろしい所業を阻止すべく戦うことを決意する。
というように描かれている。

つまり、記事の内容は、実話をもとにして作られたという、
本作の要である。

氏のヒューマニズムへの目覚めは、
実際には、なかったというものです。

当時の僕は、本作で描かれているシンドラー氏が、
ユダヤの人々を家族にしていく様に感動していたので
酷くがっかりしたのを、覚えております。

この話を聞いて、皆さんの中にも、
僕と同じくがっかりした方は、そう少なくないのでは?

しかし、どうでしょうか?

夫人の告白が真実で、シンドラー氏が、
安価な労働力としてユダヤ人を雇い続けていたとしても

1100人以上のユダヤの人々の命が、
奪われなかった事自体には、違いはなかったのでは、ないでしょうか?

確かに、先ほども書きましたが、
実話を前提にしている映画ですので、
氏を救世主として描いている大部分には、
嘘がありそれは、物語の根幹を揺るがす事でしょう。

しかし、僕らが考えるべき事、歴史として認識すべき事は
シンドラー氏、個人の正義感、信仰心の有無ではなく、
「シンドラーのリストは、確かに人々を、地獄から連れ戻した。」
その事では、ないでしょうか?

我々は、時に一人の人間に、潔癖なまでの正義を求めます。

しかし、歴史は、一人の人間が作れるものではないのです。
そして、真実は、そんなに簡単に暴けるものでは、ないのです。

今は、そう思えます。

本作に限らず、映画は時に、嘘だと罵られても
世界にそれらを伝える為に存在するのでは?

弁護側からは、以上です。

歴史が、我が国に戦争を終了させてから
69年目の夏の日。
我々の未来を信じて。

———-

考え過ぎは、良くない。
でも考えないと大きな間違いを、する事もある。

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