40円パーマ、はじめてます。
こんな体験、ありませんか?
ふと降り立った街。
少し、路地を行くと
必ず、一軒はある。
昔ながらの床屋さん。
そこだけ、時間が止まったかのような佇まい。
まだやってんのかな?
なんて思ってると、
あの、謎の青と赤のグルグル回るやつは
確かに動いてる。
きっと、昨日も明日も動いてる。
だから、故郷に帰った時も捜してみた。
そしたら、やっぱりあった。
床屋さん。
そこは、ちょっとハイカラで、
床屋と言うより、
パーマ屋さん。
タイムスリップなんて名前がついてたから
いよいよビックリ。
青と赤のグルグル回るやつは、
ドク博士の開発した。
時をかける
次元転移装置なのかも知れない。
その店の窓に、比較的、
新しい紙に手書きで
「40円パーマ、はじめてます」
なんて書いてあるから、また時間が止まる。
40円・・・安い。
昔は、安かったのか?
それとも未来価格か?
しかし、どうだろう。
ちゃんとパーマはかかるのか。
見たところ、普通のパーマも五千円でやっているようだ。
普通パーマと比べてなにが、違うのか。
パーマ失敗した。なんて言葉をよく耳にするが
パーマは失敗するのか?
成功パーマとの差はなんなのか。
40円パーマは、失敗を前提にしているのか?
駄目でもともと、成功したらめっけもん。
それなら、あてないほうがいいのでは。
ちゃんと、あてたいなら、普通の方がいいのでは。
まてよ。
部分パーマなのかも知れない。
4というのも思えば、キリの悪い数字だ。
400本だけ、40本だけ、
まさか4本なんて事は・・・。
確かめる手段は一つしかない。
私は、勇気を振り絞り
時の扉を押した。
あの・・・40円パーマなんですが・・・
いらっしゃい。
はい。40円ね。
ちょっと、待ってね。
いや、そのまだあてるかは、
考えてまして・・・まぁその40円のですね・・・
うん?
・・・もうそれ以上は
まけないよ。
———-
お後がよろしいようで。
カテゴリ:雑文
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